~高校2年生の諸君へ~

センター試験まで、あと1年

 今、高校3年生は受験シーズン真っ盛り。慌てふためく姿を目にして、来年受験生となる高校2年生の皆さんは、きっとその準備を始めているのではないでしょうか。なに、まだ何も考えていない…そんな人は、ぜひこの記事を読んで、この時期からの計画がいかに大切かを考えてください。


①まずは、志望校を決めよう!

 「来年は受験か…」と思いはするものの、「どう計画を立てていいか、わからない」という人は多いと思います。まずは、目標を定めなければ、勉強しようにも『やる気』が出ませんよね。具体的に計画も考えられないでしょう。自分がどの大学に行きたいのか、志望校が決まっていない人は、この時期に情報収集をして、出来るだけ早めに志望校を心に決めてください。高校2年生諸君、「大学受験は、高校2年の秋から始まる」と言われています。高校入試よりも複雑な仕組みになっている大学入試に対応するには、早め早めの舵取りが大切になってきます。春までに進みたい学部や、コースを決めておくのは、最低限の作業です。これによって、入試科目・出題分野も集約できますので、すぐにやりましょう。


②年間計画を、3段階に分けて考えてみる

 さて、ここからが本題です。
 およそ1年間の学習計画を立てる上で、陸上競技の『走り幅跳び』をイメージしてもらいたいのです。つまり、『助走』『跳躍』『着地』の3要素を、春から受験までに重ねてもらうと、わかりやすいと思うのです。

『助走』…3月~7月

 この期間は、徹底的に各教科の基礎固めをする期間です。夏休みに「大飛躍」するための助走期間と考えてください。内容としては、1・2年生で習った分野の弱点の見極めをし、(模擬テストの結果を参考にして)基本事項で忘れているところをしっかり身につけるようにします。受験生としての学習サイクルを確立するのも大切です。「夏休みに入ってからでいいや…」と考えていると、何もできないまま、夏休みを迎えることになります。スポーツも基礎体力がないと、試合で思うように動けませんよね。『幅跳び』で、より遠くへ跳ぶには、走力が必要です。この走力は、日々の地道なトレーニングで養うしかありません。同じように、基礎学力(学習サイクルを含む)を早めに固めることが、次の大きな『跳躍』につながるのです。特に、英語の単語やイディオム、数学の基本例題などは、この時期に復習しておきたい事項です。


『跳躍』…夏休み~11月

 「夏を制するものは、受験を制す」よく耳にするこのフレーズ、嘘ではありません。学校の授業が進まない、この「夏休み」までに「自分にとって必要な勉強」がどれだけできるかどうかが、飛距離を左右します。『跳躍』期間は「ジャンプ」(夏休み)、「空中姿勢」(9月~11月)と分けて考えていいと思います。つまり、夏休みを失敗すると、その後の修正が非常に難しくなると考えてほしいのです。例年、受験生の親御さんが口を揃えて言うセリフがあります。「秋や冬からでは遅すぎた…」
 それぐらい重要なのが、この夏休み期間です。塾・予備校の夏期講習や、学校の補習授業もありますが、流されてはいけません。どの科目をどのレベルまで成績を向上させるか、自分に対して数値目標を設定し、その達成に向けての学習計画を組んで、実行してください。「塾に行っているから、大丈夫!」という受身な気持ちでは、なかなか勉強も身につかないものです。
 内容としては、普段じっくり取り組めないことをやってください。例えば、過去問を使った実践的な学習や、問題集一冊分の基本問題の反復などがお勧めです。集約すれば、自分の時間がたっぷり取れる夏休みに、どれだけ自分の弱点を補えるかがポイントになります。ここで、基本事項をまとめて、秋以降の勉強につなげていきます。
 9月~11月の期間は、いよいよ問題演習を含めた「本番に向けての練習」期間になります。模擬テストは、本番のつもりで一回、一回真剣に受けましょう。模試で間違った問題は、テスト後1週間の間に見直してください。間があけば、空くほど記憶に残りません。悔しい気持ちがあるうちに見直すことがポイントです。


『着地』…12月~入試直前

 さあ、仕上げの時期です。『幅跳び』で言えば、着地の姿勢を調え、最後のひと伸びを目指す瞬間にあたります。この時期になったら、今までの勉強の総復習を心がけてください。なぜなら、入試直前に新しいことを始めて焦ることは、逆効果になるからです。今まで覚えてきた知識を、確実に本番で使えるように頭の中を整理・整頓することで、解答の精度を上げていきます。そして、自信を持つことも大事な要素になるのです。過去問を解くときも、時間配分・ケアレスミスに気をつけて本番さながらの姿勢で取り組むことが、本番での「アガリ」を防ぐ最善の方法になります。今までの努力は、あなたを決して裏切りません。普段の実力を、普段どおり発揮してください。

 以上の過程を読んで、今後1年間の自分のスケジュールがイメージ出来ましたか。まずは、シュミレーションしてみてください。志望大学・学部を早めに決め、入試科目・出題分野を意識し(必要な科目と必要のない科目を見定め)、自分にとって有益な勉強を進めていくことで、漠然としていた未来に『道しるべ』が出来ます。
 これを参考に、ぜひ『自分の大学入試の計画』を立ててみてください。