家庭教師協会の『高校入試用語集』

長野県の高校入試「用語徹底解説」

 長野県の公立入試は大きく分けると前期選抜と後期選抜の2つがあります。どちらも自由出願ですので、人気校に受験者が集中しています。前期選抜は自己推薦型選抜と呼ばれ、志願理由書・小論文・面接・実技検査などで審査が行われます。その名の通り、後期選抜よりも1カ月前に行われます。後期選抜は従来の入試と同じ学力選抜が行われます。志望校に合格するには高校入試についての情報をより知るころが大切です。情報があるのとないのとでは、目標設定や学習計画から始まって、取り組み方・実際の点数に影響してきます。以下に高校入試の用語解説をご紹介しますので、まずはこの基本項目から理解していきましょう。
 なお、家庭教師協会の各事務局でも最新の受験情報を収集して、教育相談等でご紹介しています。お気軽にお問い合わせください。
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過去問(かこもん)

 過去に出題された入試問題のことです。出題にある一定の傾向が見られ、その傾向を知ることで学習効率がアップできます。公立の入試問題と合わせて、私立高校を受験する場合は私立の過去問の対策も必要です。


学区(がっく)

 学区とは、居住地をもとにした受験可能な高校の区域です。(総合学科を置く高等学校の通学区は、県内全域)。長野県では、平成16年度入試から学区改変が実施されました。松本・塩尻地区⇔諏訪・岡谷地区の流動は全県で最も多くなっており、両地区の人気校の倍率が高くなっています。県全体でみますと都市部の人気校の倍率が以前よりさらに高くなる傾向にあり、競争は激化しています。

名 称 区 域
第1通学区 埴科郡 上高井郡 下高井郡 上水内郡 下水内郡
長野市 須坂市 中野市 飯山市 千曲市
第2通学区 南佐久郡 北佐久郡 小県郡 上田市 小諸市 佐久市 東御市
第3通学区 諏訪郡 上伊那郡 下伊那郡 岡谷市
飯田市 諏訪市 伊那市
第4通学区 木曽郡 東筑摩郡 北安曇郡 松本市
大町市 塩尻市 安曇野市



後期選抜(こうきせんばつ)

 後期選抜では学力選抜が行われますが、学力検査点だけでなく内申点(調査書)も評価対象となります。どのような基準で評価されるかを知り、効果的に学習を進めていきましょう。長野県教育委員会の選抜要綱によれば、相関図を各高校が作成し、それに基づき選抜が行われます。相関図は三学年の評定合計値(最高45点)を縦軸、学力検査点(最高500点)を横軸とします。それぞれの軸に定員に対する基準線を設けて選抜を行います。判定基準線がどこにひかれるかは同じ高校でも年によって違いますので注意が必要です
評定には定期テストの点数だけでなく、授業態度や宿題の提出率も加味されますので、日ごろの努力が大切です


学校推薦(がっこうすいせん)

 前期選抜の導入にともない公立高校の学校推薦はなくなりました。現在は私立高校のみの入試制度です。校内選考を通ればほとんど合格していますが、単願での受験となります。学力検査は行われず、面接や作文を課す高校が多くなっています。


傾斜配点(けいしゃはいてん)

 特定の科目に一定の倍率を掛けること。
 専門学科において、高等学校長が必要と認める場合は、2教科につき2倍の範囲内で特定の教科に比重を置いた傾斜配点により選抜することができます。その場合、相関図の横軸は傾斜配点による学力検査成就率合計値とされます。実施している高校と傾斜配点の内容は下記の通りです。

各学科の特色に応じて実施。
中野西(英語) 英語を2倍
松本県ケ丘(英語) 英語を1.5倍
軽井沢(英語) 英語・国語を各1.5倍
飯田風越(国際教養) 英語を1.5倍
長野西(国際教養) 英語・社会を各1.5倍
伊那北(理数) 数学・理科を各1.5倍



国立高専(こくりつこうせん)

国立高等専門学校の略称です。中学校卒業者を対象とした5年間の学校で、主に工業に関する専門知識や技術を学習します。長野県内には長野高専があります。入試問題は独自のもので、県立高校の問題と比べると難易度が高く、量も多いのが特徴です。

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自己推薦入試(じこすいせんにゅうし)

推薦を中学校長の推薦に限定せず,入試の当事者の本人に与える方式です。私立高校の自己推薦入試と合わせて、公立高校の前期選抜のこともいいいます。


自己推薦書(じこすいせんしょ)

 自己推薦書とは、推薦入試の際に提出する書類です。その高校への志望動機・自分自身の目標などを、生徒自身が記入します。


小論文(しょうろんぶん)

 前期選抜では小論文を課す高校が多くなっていますが大きく分けて2種類あります。自分が受ける高校がどちらなのか、調べておきましょう。(わからない場合は長野県家庭教師協会までお問合せ下さい)(1)1つめは一般的な小論文です。ある文章を読んで、それに対して自分の意見を述べるものや、資料を読み取って文章を記述するものなど、小論文としてオーソドックスなものです。(2)2つめのタイプは国語のみならず、英語や数学、理科、社会の5教科の知識を必要とするもので作文とは似て非なるものです。 過去問題による演習は必須となります。
(2)のタイプの小論文を課す高校
長野高校・長野西高校・上田高校・諏訪清陵高校
松本深志高校・松本県ヶ丘高校


前期選抜(ぜんきせんばつ)(自己推薦入試)

 (1)調査書(2)面接、(3)作文(小論文)(4)実技検査の評価比重と面接など試験内容は高校によってさまざまなものがありますので志望校がどのような試験を行うのか確認しておきましょう。
 調査書重視の高校が多数を占めていますが、作文の面接の比重が高い高校もあります。そういった高校では学力が試されるタイプの小論文が出題される傾向にあります。いずれにしても継続的学習によって真の実力をつける必要があることがわかります。また後期選別で使用される相関図を前期試験の参考資料にしている高校もあります。
 尚、平成23年度から前期選抜を実施するか否かの選択は、各高校の判断に委ねられることになりました。実施の有無についてはh23_zenki.pdfをご覧ください。
※PDF形式のファイルを閲覧いただくにはアドビシステム社製のAdobe Reader®が必要です。




相関図(そうかんず)

 後期選抜では学力選抜が行われますが、学力検査点だけでなく内申点も評価対象となります。受験しようとしたけれども学校側からストップがかかる生徒さんは学力・内申点のいずれかが不足していたということです。どのような基準で評価されるのかを知り、効果的に学習を進めていきましょう。
長野県教育委員会の選抜要綱によれば、右図の相関図を各高校が作成し、それに基づき選抜が行われます。相関図は調査書に記載された三学年の評定合計値(最高45点)を縦軸、学力検査点(最高500点)を横軸とします。それぞれの軸に定員に対する基準線を設けて選抜を行います。判定基準線がどこにひかれるかは同じ高校でも年によって違いますので注意が必要です
評定には定期テストの点数だけでなく、授業態度や宿題の提出率も加味されますので、日ごろの努力が大切です。


総合テスト(そうごうてすと)

 長野県内で中学3年生の夏ごろから、後期選抜の出題形式に慣れること、実力判定材料としての使用などを目的として行われるテストです。中学1年から中学3年までの既習範囲が、高校入試本番と同程度かそれ以上の問題難易度、問題量で出題されます。ほとんどの中学では夏休み明けから第一回総合テストが行われますが、一部中学では夏休み前から行われています。冬休み明けの1月まで、合計で5回から7回ほどの総合テストが毎月のように行われます。


総合学科(そうごうがっか)

 普通科では幅広い分野の基礎を指導する普通教育、農業科や工業科などの専門学科ではそれぞれの分野の専門教育を主に行うのに対して、総合学科は普通教育と専門教育両方が行われます。どちらに属する科目の教育を受けるか生徒が選択することができます。
 多様な開設科目の中から、自分の興味・関心や進路希望に応じて科目を選択し、学習できます。1年次は自分は何をやりたいか、何に向いているかなど、将来の道を探す期間となります。2年次からは系列を目安にしながら希望進路と卒業要件の両方を満たすような科目選択を行っています。

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体験入学(たいけんにゅうがく)

体験入学(授業)とは、中学3年生を対象に各高校が企画・実施しています。体験入学は「学校説明会」「高校見学」と同じように、その高校を知るひとつの方法といえます。授業・実習に参加したり、中学生向けのカリキュラムが組まれていることもあります。長野県では夏休み前後に行われるところが多くなっています。申込は通常、1ヶ月前ほどに中学校単位で行われていますので、その時に申し込みましょう。


調査書(ちょうさしょ)

調査書というのは中学校3年間の学校生活を記録したものです。内申書という俗称は聞いたことがある方が多いと思います。各学年・学期ごとに記録される内部資料である通知表と違い、調査書は中学校から高校へ提出されます。学力面だけでなく、生活や健康、性格など総合的な評価を記録したものです。前期試験・後期試験ともに重要視され、私立高校の受験においても評価対象となるのが調査書なのです。実際に記入された調査書を生徒さんが見ることはできませんが、空欄のものはこちら(長野県教育委員会)のホームページで公開されておりますのでそちらをご覧下さい。
 前期選抜で高校が受験者をどんな生徒か知るための調査書以外の判断材料は(1)入試の点数、(2)面接、(3)小論文・(4)実技検査の4つだけです。つまり学校の定期テストや総合テストのなどの点数は高校側に伝えられません。また、面接がなく学力試験のみのとき、高校は生徒を見ずにどんな生徒か判断しなければなりません。そんな場合、調査書の内容は高校側にとって生徒を知るための唯一の情報源となるのです。そして、いわゆる「内申点」とは調査書の内容の良し悪しなのです。


中高一貫校(ちゅうこういっかんこう)

 中学校と高校を統合または併設し、6年間の一貫教育を行う学校です。私立校だけではなく、公立校でも設立されています。公立校の場合もゆとりと特色ある教育を目指して、全国的に増加しています。近隣では佐久長聖高校・駿台甲府高校が上げられます。

単位制高校(たんいせいこうこう)
 単位制高校とは、学年に基づいた授業・単位を取得するのではなく、在学中の3年間(もしくは3年以上)で卒業に必要な単位を取得する高校。教科内容も、必修科目のほかに、選択教科として生徒自身の興味・関心によって特色ある科目が自由に選択できるのが特徴です。

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内申書(ないしんしょ)

 内申書とは調査書の俗称です。調査書の記載内容を点数化し、評価の対象としますが、この点数の俗称が内申点といわれています。


二次募集(にじぼしゅう)

 二次募集は後期選抜が終了した時点で合格者が定員に満たなかった高校で実施されます。既に合格している受験生は、二次募集に出願できません。注意すべき点は、二次募集時における高校の合格難易度は後期選抜と比較して高くなることです。ですから、二次募集で入学した生徒が入学後成績が上位になるということが起こりがちです(特に中堅校)。二次募集で出願する際は、「後がない状況」ということも踏まえて、必ず合格しなければならないからです。
 長野県公立高校の二次募集では試験は行われず、後期選抜での得点が合否の基準とされます。なお、定員に満たない高校が二次募集をしないこともあります。
 私立高校の二次募集情報も定員に満たない場合に行われることがあります。こちらについては非公開のことがありますので、各高校に問い合せるか、中学校の先生に確認しましょう。

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倍率(ばいりつ)

 「志願倍率」「受験倍率」「実質倍率」があります。「志願倍率」とは、募集定員人数に対する志願者数(応募者数)です。「受験倍率」とは、募集定員人数に対する実際に受験した人数です。「実質倍率」は合格者数に対する受験者数を指します。同じ高校でも倍率によって難易度が上下しますので、受験校の倍率をCHECKしておきましょう。


併願(へいがん)

 併願(複願)とは、受験日の異なる2校以上の高校に出願することです。最近の私立高校受験において、その高校1校のみと公立高校を受験する場合に「併願推薦」というかたちをとることもあります。


偏差値(へんさち)

 偏差値とはある数値が、母集団の中でどの位置にいるかを示す数値です。学力試験等の結果で、偏差値を見ますと、受験者が全体のどのくらいの位置にいるかがわかります。学力試験やテストでの平均点を「偏差値50」とし、全受験者の得点に対する指数(標準偏差)を基にその集団の中の個人の位置を表します。

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模試(もし)

 模試(模擬試験)とは、入試に近い形式で実施されるテストです。模試を受けた時点での志望校に対しての合格可能性がわかります。テスト結果を基に各学校の合格基準を算出する模試がほとんどですが、受験生の内申点は加味されないため、本番で合格基準より高い得点であっても内申点が低いと不合格となる場合もあります。一般的な模試では、学力が高い受験生は内申点も高く、学力が低い受験生は内申点も低いという前提でデータを出しているため、内申と学力のバランスが一致していない受験生は、合格可能性の判断にはよりいっそう注意が必要です。